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【ツンデレら】

「どうして、あんなに食ってて胸に肉が付かないんだ?」
「余計なお世話じゃ!」
自慢じゃないが、一般の男より背が高いオレ。
で、一般の女より小柄なリナは、オレと同じだけ食べる。
その癖、何で肝心な所が育たないのか?
かと言って余分な肉も無いから肉が付き難い体質なんだろうけど、しかし、そこはそれ、やはりもう少し体に、メリハリがあってもよさそうなもんだと思うのだが。
そんな素直なオレの言葉に、リナは口よりも早い手が動いた。
…いつも思うのだが、あのほっそい腕で、石というよりも岩と言った方が正しい大きさの石を、何で軽々と投げられるのだろう?と思う。
「んなに狂暴だと嫁の貰い手が無くなるぞ〜?」
「はん!貰ってもらおう何て思ってないわよ!」
ずんずんと細い脚で先を歩く小さな背中。
まあ、それもオレがちょっと歩けばその差は無くなる。インターバルの差は歴然なのだが、リナは時折子供の様にスネ、ペース配分も考えずに足を早める。
だから、わざと追い付かない様にいつもの歩調で、いつもより離れた相棒の背中を追うのは、これまたいつもの。
こうすれば、ある程度距離を稼いだリナが、いつもの歩調に戻る。
「そうは言うがなぁ。もう少し女らしくなってもバチは当たらないとは思うんだが。」
「うっさいよ!あたしは十分可愛いでしょうが!」
湯気でも出そうな勢いのリナの足音は、まるで怪獣の様だと思う。
今、盗賊は現れないだろうな、凶悪な顔付きのリナを見、現れる盗賊は、勇者か馬鹿のどちらかだ。
「性格だって、あんまり良いとは言えないしなぁ。」
「それは、感性の違い!あんたの基準なんか知らないわよ!」
「盗賊イヂメという困った趣味もあるだろ?」
「乙女の嗜みよ。」
「乙女?どこに居るんだ、そんな奴?」
態とキョトキョトと周りを見渡せば、木か土しか目には入らない。
すると、イライラが頂点に達したのか、リナが髪をガシガシと乱暴に掻き混ぜる。
折角の綺麗な髪が、勿体無い。痛んじまうじゃないか。
「うが〜!!何なのよさっきから!そんなにあたしに不満があるなら、今ここで別れてあげるわよ!」
ぐりん!と音がする勢いで振り返り、眉を吊り上げ腰に手を置き言うリナ。
「文句?無いぞ。リナの魅力はオレだけが分かっていれば良い事だしなV」
にっこり笑って言ってやれば、顔を真っ赤にして俯くリナは、オレの可愛い彼女だV