ゼルガディス=グレイワーズの恋物語?

※注、この話はゼルアメ、ゼルリナではございません。
どうも、こんばんみ☆(推しますよー)
注意と、この挨拶で、リターンした人どれだけいるんでしょう?
あっはっは☆
みょーにテンション高いまま、行ってしまいます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「よお☆」
聞き覚えのある声に、リナは首を傾げ振り返る。
何故なら、その声の主ならば、先程の様に陽気な声など掛けたりしないからだ。
「お、ゼル!元気だったか?」
同じく振り返った、リナの相棒のガウリイが、いつもと変わらぬ陽気さで声を返した。
2人の視線の先には、金属で出来ている銀髪を、太陽の光に照らしている昔の旅の仲間、ゼルガディス=グレイワーズがいる。
「元気に決まっているだろう?ご機嫌なぐらいだ☆」
「そっか、オレ達は、まあ、見ての通り元気にやってんぞ。」
「あっはっは☆あんたらの心配なんぞする訳ないだろう?」
「そっかあ。」
ゼルの言葉を合図に、男2人は、陽気に笑う。
「て?!ちょっっっっと、タンマ!ゼル?!あんた、ここがどこだか、分かってんの?!」
フリーズしていたリナが、漸く我に返り、声を挙げる。
「どこって、ホーミナルシテイだろ?」
「んな事言ってんじゃない!街のど真ん中!しかも、メインストーリ!んでもって、明日祭りで、人がわんさか居るのよ?!」
不思議そうに首を傾げたゼルに、リナは周りを、ぐるっと指差す。
そこには、好奇心旺盛なやじ馬の人垣ができていた。
「ああ、その祭りを見に来たんだ☆」
「あんた!目立ちたく無い!て常日頃言っていたでしょうが!!」
「そんな頃もあったな☆」
「うが〜〜、むやみやたらと爽やかに笑うな〜〜〜〜!!」
「あっはっは☆相変わらず怒りやすい奴だな、あんた。」
「て、あ〜〜ー、もう!突っ込み所多すぎ!」
尚も、爽やかに笑うゼルを、リナは頭を抱え見る。
今まで、見ない様にしていた服装を目にして、一層気分がヘコミ、ゆるゆると首を横に振る。
「にしても、ゼル、なんだって、頭かぶってないんだ?」
へこんでいるリナの横で、ガウリイはそれを指摘した。
「だー、あ〜ん〜た〜は〜!人がせっっっかく言わないでいたって〜のに〜!」
「へ?何がだ?」
襟首捕まれながら、ガウリイは呆けた顔をする。
「ああ☆これ、昨日買ったばかりでな、まだフードの所にミスリルを仕込めて無いんだ。せっかくの可愛い顔に、穴開けたくなかったからな☆」
目の前で繰り広げられている、デンジャラスなシーンを、笑顔で見ながらゼルは自慢する様に、その場でターンをしてみせた。
「どうだ?中々似合っているだろう☆」
そう言うゼルの顔は、余りにも眩しすぎて、2人はぴたっ!と動きを止める。
「う〜ん?オレには良く分からん。」
「あたしに、答えを求めるな。」
首を傾げるガウリイと、それを直視して頭に激痛を覚えたリナは必死に視線を反らす。
「ゼルにゃんV」
ドシン!と勢い良くゼルに体当たりして、可愛らしい声を発したのは、うさ耳を頭に付け、女の子然たる格好をした、年の頃はリナくらいのかわいらしい顔をした少女だった。
「ゼ・・・ゼルにゃん?」
頬を引き攣らせ、リナはその少女を見る。
それを、紹介しろ、と取ったのか、ゼルが口を開く。
「紹介する。俺のマイスイートハニーの、アレクサンドライト=ミカエルだ☆」
「あ・・・ああ、そう。リナよ、リナ=インバース。こいつの、昔の仲間。」
「よろしくな。ガウリイ=ガブリエフだ。」
脳を痙攣させながら、なんとか答えたリナ、それとは対照的に、ガウリイは友好的に笑った。
「よっろー☆サンドラ、て呼んでね☆きゃはV」
「サンドラは、ウサギとピクシーのキメラなんだ。この耳は本物だからな。簡単に触ってくれるなよ。」
「可愛い?可愛い?」
「当たり前だろvサンドラ以上に可愛い女なんかいないさ☆」
「きゃっはー☆やっぱりー?」
いつの間にか2人の世界に入っているゼルとサンドラ。
「あ、そっかあ、だから、ゼル、ウサギの着グルミ着ているんだな?」
「ああ☆サンドラがウサギを好きでな、やっと昨日見付けたんだ☆」
納得顔のガウリイに、ゼルは首を縦に振る。
「何が、どうなって、そっかあに、なんのよ、このクラゲ!」
「え?いや、・・・なんでだろ?」
「ふっふっふ・・・、そこになおれ!海に還してくれる!」
ウサギのゼルを視界に入れない様にして、リナはガウリイをシバキ倒す。
「ふー、これで、邪魔者は消えたわね☆」
ぱんぱん!と手を叩き、リナは清々しく笑う・・・が、視界の隅にうさ耳を捕え、げんなりする。
「ねえ、2人はラビュ×2なの?」
「俺以外を見るなよサンドラ☆」
「ゼルにゃんv」
ゼルの言葉にサンドラは嬉しそうにうさ耳をぴこぴこ奮わせる。
「はい!そこ、イッチャわないで、落ち着いて話をさせてね?とりあえず、どこか入りましょ。」
伸びたガウリイを引きずり、3人は近くの食堂に入っていった。
「で、ゼル、この娘は、あんたの彼女さん、なのね?」
「最初に、そう紹介しただろう?」
席に付き、口を開いたリナの言葉に、ゼルは首を傾げる。
「で、キメラだ、てのは、本当なのね?」
「嘘を言って何になる?」
「え〜と、で・・・・・・そうそう、為り染めって〜のは?」
ゼルの服装に目が行ってしまい、リナはウツロな目をして、迂濶な質問をした。
「サンドラの親父さんがキメラの研究をしててな☆そこを訪ねた所で、運命の出会いが待っていた、て訳だ☆」
「サン、覚えてる☆会った時、胸がトキメキフラッシュしたもんV」
「ははv俺はズキュンて撃ち抜かれた、と思ったな☆」
「ゼルにゃんv」
「サ・ン・ド・ラ・V」
2人して、イッチャッた世界を作り、見詰め合う。
「あははー、で、なんで、キメラな訳?この娘?」
「サン、うさぎ好きでしょ?で、うさぎになりたかったの☆」
「あはははははは、でしょ?て聞かれても、んなの知るか。」
サンドラの言葉に、リナはコメカミをピクピクさせながら、目だけを笑わせる。
「おいおい、あんたまで呆けたのか?外で、その事は教えただろうが?」
「あっはっは★そういや、そんな事もあったわね。」
ゼルの言葉に、リナは笑みを一層黒くさせる。
「ゼルにゃん、サン以外の人と、楽しそうにしないで・・・」
「ばかだな、サンドラ、俺のココロは君色に染まっているっていうのに☆」
「ゼルにゃんvvV」
2人の世界にイッテいるその周りの席の人々は、逃げるように、食堂を出ていった。
「さ・・・さむい・・・」
逃げる人々を恨めしそうに見て、リナはテーブルに突っ伏し、小声でそう言う。
「なあ、なんでうさぎの着グルミなんだ?」
絞め上げられ、違う世界にイッテいたガウリイが戻るなり、そう口を開く。
「なんだ、ガウリイ知らんのか?」
「何を?」
以外そうなゼルに、ガウリイは首を傾げる。
リナは、それを力無く見ていた。
「うさぎは、寂しいと死ぬんだ。だからだ。」
「へえ、そっかあ。」
真面目な顔して言ったゼルの言葉に、ガウリイは納得したのか大きく頷いた。
「んな訳あるか〜〜〜〜!うさぎは群れないのよ?!ゼル!んな事位知ってるでしょうがああぁぁぁ!」
ダン!とテーブルを叩き、リナはゼルを指差す。
「さあな?そうだったか?」
「て?!知ってるでしょ、その顔、あきらかに知っていて、あんなバカげた事言ったのね?!」
「知らん。」
「大体、あんた目立ちたくなかったんでしょ?!なんで、んな目立つ格好を、堂々と晒してんのよ?!」
「愛のチカラがそう為せた、としか言えんな☆」
「その気味の悪い笑い、止めてよね?!」
「心外な、サンドラには、素敵笑顔だと好評なんだが?」
「ゆ・・・夢なんだわきっと・・・、あたしったら、なんで気付かなかったの?早く起きなきゃ・・・」
虚ろな目をして、リナは呟く。
それが、耳に届いたのか、ゼルが爽やかに笑い、言う。
「素敵に現実☆だ、リナ。」
「きゃは☆これが〜、現実v」
「真実の愛とは、時には残酷なんだ。」
「真実を頑張って見付けてね☆」
ゼルとサンドラに左右から肩を叩かれ、リナは顔を青ざめ、首が取れる位、ハゲシク横に振る。
―ゴチッ?!
「はっ・・・?!ゆ・・・ゆめ・・・?」
サイドテーブルに頭を激しくぶつけ、涙目になりながら、リナは安堵の溜め息をついた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
あっはっはっは☆
ステキに夢オチさー☆
なんか、ひらめいちゃったのですよー☆
ゼルファンに殺されますかねぇ?
あ、でも、注意書きでリターンしているハズなので、平気、平気☆
・・・不幸の手紙、送らないで下さいね?
ちなみに、つづきますよ?
次は、ガウリイさんの夢ですv