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【ダンジョンクエスト】

−1−

「ちっ・・・なんで俺がこんなちんくしゃと・・・愛しのミリーナ、あのノーテンキ男と一緒じゃ怪我しちまうかもしれねえじゃねえか。」
「そのミリーナに相手にされてないくせに。」
目付きが悪く、年の頃は20頃、黒い短髪傭兵姿の男=ルークの言葉に、鼻で笑って言ったのは、大きな瞳に栗色の腰までに届く長い髪をした女魔導士=リナ(女の年は聞かないのが礼儀て事で)だった。
その2人は今、インセントシティの外れにある山の遺跡の中に居る。
遺跡、と言っても元々は洞窟であった所に、手を加えられただけの物で、2人を囲んでいる壁は、岩ばかりだ。
「ミリーナは照れてんだ!」
「へえ〜、やけに冷たくあしらわれてるけど?」
「うぐ?!けっ!あのノーテンキ男の趣味を疑うぜ?!こんな小生意気なガキと何が楽しくてつるんでいるんだか!」
「・・・図星なんだ。やっぱ。」
言い合いしながらも、2人はあちらこちらの岩の壁を調べていた。
この2人、顔を合わせると何故かいつも言い争いになってしまい、いつもは止めに入る互いの相棒とはぐれてしまったので、今は止む気配は無い。
―――
「え〜と・・・どうしたもんか・・・」
「あの2人が2人きり・・・てのは心配ね。喧嘩して別々になったら、探す手間が増えるわ。」
蒼い目に腰までに届く金髪の20半ば頃の傭兵の男=ガウリイが呆然とする中、隣に佇んでいる碧の目をした長い銀髪をポニーテールにした女性=ミリーナは、冷静に言う。
その2人が見詰めているのは、2人の旅の連れが競い合って足を踏み入れた遺跡がある。
今、その2人が入った入り口は、大きな岩で塞がれている。
2人が入った途端その岩が入り口を塞いだのだ。
「リナさんが、ルークと離れていなければいいのですが・・・」
言って、ミリーナは荷物から水晶を取り出し、
「ルークは兎も角・・・リナさんは無事に見付け出してあげたいわ。」
そう言って小さく呪文を唱える。
「ダメだ・・・他に入れそうな所は無いな・・・」
周辺を探っていたガウリイが戻り、小さな溜め息を漏らす。
「・・・やはり、無理ですね・・・」
「何してたんだ?」
水晶を手に、薄く瞼を伏せていたミリーナの言葉に、ガウリイは小首を傾げた。
目を開き、銀髪を揺らした彼女は彼を見上げる。
女性としては、標準より少し高い彼女でも、彼は見上げなければならない程背があるのだ。
「精神世界から、ルークの剣を頼りに位置を探してみたのですが・・・遺跡に魔石が混じっている様で、場所の特定が出来ませんでした。」
「えっと・・・岩を魔法でどうにかする事は?」
「無理ですね、魔石はオリハルコンの次に魔法が効かないのです。扱い辛いので、市場に出回る事がないので、余り知られていませんが・・・」
「て事は・・・何も出来ん・・・て事か?」
「いえ、入り口が一つ、という事は無い筈です。空気の流れは必要ですし、昔の砦の様ですので、ここが攻められた時の為の裏口がある筈です。」
そこまで言ってミリーナは、この山の地図を取り出す。
「今いる所は・・ここですね。地形的に逃げ易く追い辛い道、そこに繋がる所に裏口があると思われます。」
「ふ〜ん。」
「ガウリイさん、傭兵の貴方の意見をお聞きします。この地理からして、どこが裏道として使えそうですか?」
「ん〜、そうだなぁ」
ミリーナの静かな口調に、ガウリイは頭を捻った。
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魔石は、管理人が勝手に作ったものでございます。
ボキャブラリーの無さに乾杯★
≪続く≫